今日みんなに伝えたいことは「高い自転車を買え」、以上です。
わかったらさっさと自転車屋に行け!!
はい。
あらためましてこんにちは。高いチャリに乗っている無職、アヤスミです。
これです。
KAKKOI~~~~~~~~!!!!!!!!!!
これは定価20万円です。高いですか? 高いですね。ぼくも高いなと思います。
店頭でおしっこ漏らしながら一括で買いました。でもいい買い物をしたと思っています。黒主体に赤の差し色って厨二心くすぐるカラーリングしてますよね。
20万円という金額は「高いチャリ界」の中ではそんなに高いほうではありません。
でも格安ママチャリ20台分の戦闘力であることを考えるととてつもない数字ですね。
「自転車=1万円くらい」というチャリ通念をお持ちの方からしたら「バカみてぇ」と思える数字ですね。
人は、ぼくが高いチャリに乗っているということを知ったとき「なんでそんなものに金使ってんの(笑)バカじゃないの(笑)」みたいな反応をします。今まさに画面の前のみなさんもしているであろう。
いやいやいや、高いチャリに乗れよ。
正しい言い方に変えると安いチャリに乗るな。
じゃあ逆に聞きますが、なんでみなさんは「自転車なんて1万円のママチャリで十分」だと思っているのか。
1万円のママチャリがダメとは言いません。ダメとは言いません、と言いながら、以下の文章はひたすらに安い自転車のダメなところを書いていく感じなのでそこのところご容赦の段何卒よろしくお願い申し上げます。
目次
5万円の自転車に乗れ
「ピンからキリ」ということばがあります。服だってパソコンだってギターだって野菜だって美容室だって、その能力差・価値によって値段に差が生じます。
同じように自転車にもピンからキリまであります。
高いモノすべてに価値があるわけではないですし、高ければ高いほどいいというわけではありませんが、だいたい高いモノは性能がよいですし、安いものは性能が悪いです(もちろん「安いのに性能がいいモノ」ものありますし、逆もありますけど)。
高い自転車がなぜ高いかというと、性能と材質がよいからです。簡単な話ですね。まあ多少のブランド料も含まれますが。
たしかに街乗りの普段使いで20万円のロードバイクを使うのは過剰です。スポーツカーでコンビニ行くようなものです。
じゃあ街乗りや軽いサイクリングくらいが目的ならどの価格帯でどんな自転車がいいのかというと
5~10万円あたりの、スポーツバイクブランドが出している街乗り用バイクですね(「ちゃんとした」というところがポイント)。
こういうやつ。
クロスバイクといいます。
マウンテンバイク(悪路走破性)をもとにロードバイク(舗装路走行性)のエッセンスをプラスした、フラットハンドルの廉価なスポーツバイクです。
「マウンテンバイクじゃ舗装路でスピード出ないしちょっとゴツすぎ。でもロードバイクはタイヤ細いしドロップハンドル(前傾になるやつ)はとっつきにくいな~。両方とも普段使いするにはちょっとガチすぎ~」
↓
「ほな折衷してカジュアルにさせたろ!」
ってわけでタイヤが細すぎず太すぎず、マウンテンバイクとロードバイクのいいとこどりをしつつ、5~10万円と安価に抑えられたマシーンがクロスバイクなのだ!
ママチャリに比べると走行性能が段違い! ママチャリの5倍くらい走行性能が高い気がするぜ! 三角形のジオメトリ(設計)でスポーティな印象だネ。
2~3万円のノンブランドのクロスバイクもありますが、その価格帯のチャリンコはパーツがママチャリと同じものだったりします。一応軽いことは軽いしママチャリよりは走りやすいですが、どうせクロスバイク買うならしっかりしたスポーツバイクブランドのものを選びたいところ。
フェラーリとかジープとかのロゴが入った高めの自転車もありますが、あれはなんてことはないチャリメーカーが、なんてことはないチャリにロゴ(の使用権を買って)貼っているだけなので、騙されませんよう。
スポーツバイクの専門メーカーが出している自転車はやはり使用パーツや設計が2~3万円の価格帯のものと比べると段違いです。ちょっと背伸びして、専門店でいい性能のものを買ったほうがよいと思います。
んでスポーツ自転車専門メーカーのクロスバイクは最安値が5万円になるので、だから「5~9万円の自転車を買え」という話なわけです。
「最低でも5万円!? たっけぇ!」と思ったみなさん、高くないです。本当に高くないです。5万円であんなに軽快で素敵なマシーンを手に入れることができるのだから、本当に安い買い物です。
お前ら普段娯楽にじゃぶじゃぶ金使ってるだろ! スマホゲームに課金して、ロックバンドの4500円くらいするロンT買って、煙草吸って、酒飲みに飲んで、シメにラーメンキメてるだろ。600円のタピオカミルクティーとか、インスタに写真載せて胃袋につめて友達と「おいしいね~♡」って感想言いあったらそれで終わりだろうが! 600円のタピオカミルクティーに比べたら5万円のチャリなんて鬼安いわ! ちゃんと税金払えよ!
安い自転車のなにがダメなのか
・車体が重い。
・よって踏み心地が重い。
・サイズが画一的(体にフィットしない)。
・「足」として気軽に盗まれやすい。
・10回パンクを直したら(自転車屋で1200円×10回)新しい自転車買えちゃう。
・放置自転車として撤去された時に2000円払って1万円の自転車を回収するのがアホくさくない?
・お前らどうせ「1万円くらいで買ったものだし」とか思って大事に扱わないだろ。
どうでしょう。
「自転車なんて雑に扱ってナンボの消耗品。短いスパンでの使い捨て」
「撤去されたら引き取りなんて行かない。めんどくさい」
「そもそもモノ全般大事にできないしするつもりもない」
「あえて性能の低い重い自転車に乗るのはトレーニングを目的としているからだ」
「ていうかママチャリが好き!」
「ご高説垂れてんじゃねーぞ無職」
という方は、大丈夫です。それでオッケーです。ブラウザバックでグッドバイ。
ぼくは「自転車なんて雑に扱ってナンボ」という方を否定はしません。本当にしません。なぜならぼくも衣服に関しては本当に無頓着で、安い服しか買わないですし、入念な手入れなどしないからです。700円くらいで買った服を何年も着つづけたりします。
「自転車なんて雑に扱ってナンボ」、いいんじゃないでしょうか。いいと思いますよ。そもそもママチャリって「ノーメンテで雑に使っても(ある程度)大丈夫」なように作られてますしね。
でも自転車の放置はやめような。人に迷惑かかるからな。おれは破れた服を道端に捨てないよ。
雑に乗り回して使い捨てていく方針であればママチャリでいいと思います。
「ムッ、おれはモノ大事に使うがな。そんな奴と一緒にするな」という方、高い自転車向いている人だと思いますよ。
「おれは大事に大事に同じママチャリ10年使ってるぞ!」という方は、いい自転車に10年乗った方がいいです。
1~2万円のママチャリからたった5万円の自転車にグレードアップするだけで「すばらしい走行性能」という恩恵が受けられるわけです。10年使うなら10年間受けられるわけです(とはいうものの、経年劣化で車体はヘタってきますね。10年はがんばっているほう)。
高い自転車の良いところ
・漕ぐのがめっちゃ楽。
・車体が軽いので取り回しが楽。
・同じモデルでもサイズ展開が多様であるため自分の体にフィットしたものを選べる。
・パーツ交換(カスタマイズ)が容易。
・パンクは自分で対処しやすいし、自転車屋で直しても車体金額はそうそう超えない。
・そもそもの車体料金が高いのでメンテナンス代が悔しくない。
・5万円払ったものならしばらくは丁寧に大切に使うでしょ。
すごい! 高い自転車買うメリットがわかったね。
モノを大事にできる人なら高い自転車に乗るべきでは?
さてなぜ漕ぐのが楽なのかというと、
①車体が軽い
ママチャリが20キロのところ、スポーツ自転車は最低11キロ切っています。坂道が楽々です。車体が軽いと漕ぐのが楽。
②そういう設計
フレーム設計……ジオメトリと云います……が「いかに楽に走れるか」を考えて作られています。ママチャリが「漕いで前に進める」イメージならクロスバイクやロードバイクは「漕ぐと前に倒れていく」ようなイメージ。
だから前傾姿勢になっているわけですね。クロスバイクはロードバイクほど前傾にならないため乗りやすいです。
③メカニカルロスが少ない
ペダルを回す回数……ケイデンスと云います……がなるべく少なくなるように、メカニカルロスが生じないよう作られています。
④自分の体にフィットするサイズを選べる
実はこれも大きく影響します。スポーツ自転車は同じモデルでもサイズ違いが多く展開されています。それで自分に合ったサイズのフレームを選べるわけです。自分の身体にフィットしたフレームってとても快適なのよ。
ママチャリはどんな身長の人でもサドルさえ調整すれば乗れるようになっていて、それはそれですばらしい設計ですけどね。
このように頭のいい人たちが日夜ウンウン考えながら設計しているわけです。その技術料込で5万円で買えるってワケ。安くね?
クロスバイクはコスパと走行性能を考えると最高のマシン。
自転車通勤・通学はもちろん、買い出しから軽めのポタリングまで使えるお手軽かつハイパフォーマンスな自転車です。
わかったか! 今すぐママチャリから乗り換えろ!
みんなが懸念してそうなスポーツバイクのデメリット
①カゴと荷台がないと不便
まず、カゴや荷台って本当に必要か? という話。
カゴなんてけっこう重量あるし、そこに荷物入れたらハンドルとられて危ないと思うんだけどなあ。案外なけりゃないであまり困らないですよ。リュック背負えばいいじゃん。
あと荷台なんてお前どうせふたり乗りする時くらいしか使わないじゃん(二人乗りは道交法で禁止されています)。
どうしてもと云う方は、別売りでカゴやキャリアも取りつけられます。泥除けも簡単につけられるよ。
②高価だし盗まれそう
たしかにスポーツバイク専門の窃盗団もいるらしい。
でも鍵の選び方やかけ方によっては盗難をグッと抑えることが可能です。
盗まれるような自転車は盗まれるようなセキュリティになっているんですよ。
街中に駐輪されている自転車は所有者の「まあまさかおれのは盗まれんやろ」って油断したツラが透けて見えるようです。
だから盗まれるんだよ!
鍵はU字ロックとチェーンロックのダブルでいきましょう。
③スポーツバイクって車道に出て運転しなければいけないんじゃないの? 怖いよぉ
自転車はどんな形だろうが原則車道通行。ママチャリだろうがクロスバイクだろうがロードバイクだろうがマウンテンバイクだろうがミニベロだろうがピストだろうがリカンベントだろうが道路交通法では「軽車両」分類で車道通行が基本。
歩道は本来歩行者のためのもの。自転車は車道通行が困難な時のみ歩道の走行を認められていて、その際にも歩行者を優先して走行する義務があります。
だから自転車で歩道走って前の歩行者が邪魔だからってベル鳴らすお前! ベル鳴らすお前! お前だよお前! 今すぐやめろ!!!!!!!
てか歩道走ってる方が事故リスクあるよ。歩行者との接触怖いし段差多いし。車道の方が安全だと思うな。
最後に
高いチャリはすばらしいものだってこと、もうわかったね?
どうも日本という国は「自転車=安物があたりまえ」という考えにとりつかれている雰囲気があります。
まあヨーロッパと違って自転車競技に注目がほとんどないですから、そういったところも関係しているのかもしれませんね。
なぜ国産のよい肉を選び、ブランドの服を身にまとい、美容室で1万円かけるのに「自転車は安物でいいだろ」と思ってしまうのか。消耗品じゃないんだから。
クロスバイクなら10~30キロの「少し遠いかな」くらいの距離はサッと行けちゃうよ。交通費も浮くし健康にいいしなにより楽しいよ。
これだけ言ってもまだクロスバイク買わないつもりですか!? タピオカやめろ! 外食するな! 飲み会ひかえろ! スマホゲームの課金やめろ! エフェクター増やすな!
おすすめのクロスバイク
めちゃくちゃベターなエントリーモデルを紹介します。
グダグダ書いてますが「ファーストインプレッションでビビッときたもの」を選ぶのが一番いいですよ。色が好きとか形が好きとか。これみんな言ってることなので間違いないです。
あと絶対にお店で買いましょう。素人がインターネット通販で自転車を買ってはいけません。絶対にお店で買いましょう。お店で買うとその後のアフターケアもしてくれるのでおすすめです。
ネットで買ったものを持ち込んで嫌な顔されることもあるとかないとか。とにかくもう一度言う、ネット購入はやめろ。
①GIANT ESCAPE R3
¥52,000 公式サイトへのリンク
ジャイアントは台湾のメーカー。世界中のメーカーのOEMを請けメキメキと力をつけました。自社ブランドが育った今でも積極的にOEMを行っています。
自社ブランドももちろんすばらしい出来のものばかり。ツールドフランスの出場チームにも機材提供を行っており何度も優勝に導いています。
このエスケープシリーズはクロスバイクの金字塔ともいえるメガヒット製品です。かなりのロングセラーを誇っています。この価格でこの性能はえげつない。
迷ったらこの一台をチョイスしておけば大丈夫。
難点はみんな乗っていて大衆車感があるところ。新宿渋谷池袋あたりの街中で絶対に遭遇する。それを気にしなければ最高の一台。
②GIANT CROSTAR
¥56,000 公式サイトへのリンク
ジャイアントからもう一台。
エスケープより4000円ほど高く、1キロ軽いです。エスケープより走破性が上がっており、スピードが若干出しやすいモデルです。
エスケープとは択ですが、ぼくはクロスターのほうを選ぶかな~。
③Liv(GIANT) ESCAPE R3 W
¥52,000 公式サイトへのリンク
ジャイアントの女性向けブランド、リブのクロスバイク。ジャイアント激推しかよ! まあそれだけこの価格帯では強いってこと。
日本人女性の体形に合わせてフレームやパーツを作っているとのことで、女性はこちらも視野かなと。
てかフレームが小さくてタイヤがかなり大きく見えるな。
④MERIDA CROSSWAY 100-R
¥55,900 公式サイトへのリンク
こちらも台湾メーカーのメリダ。
台湾は自転車が強い。
ジャイアントと同じくOEMで力をつけたメーカーです。台湾は世界の自転車工場と呼ばれています。
ちなみに現在日本人のプロで一番有名な新城幸也選手はメリダのチームに所属しています。
エントリーモデルでこの弓なりのジオメトリは攻めてるなと。メリダかわいいいよメリダ。
ジャイアントのエントリーモデルよりは若干高いですがこちらもコストパフォーマンスに優れるブランドです。小柄な人向けのCROSSWAY 110-Rというモデルもあります。
ちなみにぼくの乗っているロードバイク(RIDE3000)もカーボンフレームなのに20万円程度というかなりの高コスパ。需要ないのか、もうラインナップから消えちゃったけど……。
⑤Bianchi C・Sport 1
¥59,800 公式サイトへのリンク
ビアンキはイタリアのメーカーで現存する最古の自転車ブランド。
ツールドフランス出場チームにも機材提供し好成績をおさめているなど名実ともに自転車界の雄。
見よこの車体の色を! チェレステカラーと呼ばれるこの色はビアンキの象徴。街中で見かけた覚えのある人も多いのでは。老舗なのにこのおしゃれ感。女性からの人気がめちゃくちゃ高いメーカーです。
チェレステカラーは毎年モデルが新しくなるごとに濃淡が微妙に変わります。デザイナーが毎年イタリアの青空の色を見て決めるという話(マジか?)。
より街乗り向けでもう少々安い Pirata 26というモデルもあるけど、よりスポーティでクロスバイクらしい、こちらのC・Sport 1をおすすめしたい。
⑥GIOS MISTRAL
¥51,000 公式サイトへのリンク
ビアンキがチェレステならこっちは「ジオスブルー」じゃ! ジオスを象徴する色として世界中で有名です。
これ、一番最初に紹介したエスケープよりほんのちょっとですが安いんですね。なのに自転車パーツ界の雄・シマノのパーツを全面に採用している超コスパ。
この全面シマノというのがとんでもないことなのです。スポーツバイクはこの自転車のパーツ(まとめて「コンポーネント」と言います)の違いによって乗り心地が変わります。
エントリー~ミドルクラスのモデルだと一流メーカーのパーツとようわからんところのパーツのミックスがほとんどですが、このミストラルはシマノ一色。それでエスケープより安い。
……ただですね、まあ諸々弱い部分もあります。ギアクランク(あのペダルの付け根にあるギザギザの車輪みたいなパーツ)にチェーンガードがなかったり、どのフレームサイズでもクランクやステムのサイズが一緒だったり……。あとはまあ、ジオメトリそのものに技術料かかってなさそうですよね。
しかしそれを補うコスパ。一流ブランドのクロスバイクがオールシマノでこの値段。エスケープとミストラルだと……悩むところですね。
⑦Cannondale Quick5
¥54,000 公式サイトへのリンク
実は会社自体は2003年に倒産してスポーツブランドの傘下ブランドとして名前が残っています。「カーボンキラー」の異名をとるほど質のいいアルミフレームをこだわって製作しています。
衝撃吸収のSAVEマイクロサスペンションなるものを採用しているらしく、段差やデコボコなどが気になる方にはよいのではないかしら。